人気の大手セレクトショップ、全12ショップを比較
こんにちは、ファッションブロガーのRyodaiです。
今回は、人気の大手セレクトショップについて、価格(※相対評価)、アイテムのテイスト、接客、店内の雰囲気等を比較してみようと思います。
比較するのは以下の12ショップです。
- BEAMS (ビームス)
- UNITED ARROWS (ユナイテッドアローズ)
- BEAUTY & YOUTH (ビューティー&ユース)
- green label relaxing (グリーンレーベルリラクシング)
- SHIPS (シップス)
- URBAN RESEARCH (アーバンリサーチ)
- URBAN RESEARCH DOORS (アーバンリサーチ ドアーズ)
- Bshop (ビショップ)
- TOMORROWLAND (トゥモローランド)
- nano・universe (ナノユニバース)
- JOURNAL STANDARD (ジャーナルスタンダード)
- EDIFICE (エディフィス)
BEAMS (ビームス)
・価格:普通
・ターゲット層:20歳弱〜30代前半
・接客:店員からはあまり話しかけてこないことが多く、見やすい。中には積極的な声がけをしてくる店舗もあり、店舗間でばらつきが大きい。
・カジュアルなアイテムが多い。スニーカー、パーカー、スウェット、Tシャツが豊富。シャツはざっくり目の生地が多く、シャツでもカジュアルさを残している印象。柄物、プリント物が多め。
・店員のファッションセンスが高く、個性派なお洒落揃い。お洒落好きが伝わってくる。
・別注アイテムが多く、雑誌でもよく取り上げられており、話題性がある。
・アメカジ、ストリート系中心で、かつ他ショップに比べて扱うテイスト幅がやや広め(ミックス感あり)。
街で流行っている若者のスタイルを顕著に反映したアイテム、コーディネートを提案しているため、店内を一周するだけで今の街のトレンドがおおまかに掴める。
・くすんだ色のアイテムが多く、綺麗で爽やかな色は少なめ。
・雑貨が他ショップよりも豊富。
アメカジ、ストリート、ミックスファッションのビームス流解釈を、ライフスタイルにも少し踏み込んで提案している。雑誌ポパイ風。
・ファッション業界志望の学生にとって、登竜門的存在のショップ。
理由は、比較的安価なアイテムも扱っておりかつカジュアルなため取っ付きやすいが、
ファッションにとって重要な以下①②の考え方が表現されているショップのため。
①ファッションとはその人のライフスタイル、価値観に寄添うものであること
②街着とはミックスファッションの文化であること
UNITED ARROWS (ユナイテッドアローズ)
・価格:高い
・ターゲット層:20代中盤〜40代
・接客:非常に丁寧で、商品にプラスαの満足感を持たせている。
言葉遣い、空気の読み方、提案力等、若手スタッフもしっかりしており、教育が行き届いている。
アローズよりも高価格帯のショップ(個人経営セレクトショップ等)になると、逆にあえてフランクに接客をしてくる傾向もあるため、接客レベルは相対的にかなり高い。
・シンプル、きれいめのアイテムが多く、ファッションの知識があまりなくても、大人っぽく小綺麗にまとめられる。
・イギリス、フランスっぽい系統。アメカジ色はほぼ無い。
・店内に高級感あり。レジ周り、床、ディスプレイ場所の木材、金属等が高価そうで広々としている。
・ネクタイのセンスが良い。無地でも生地に表情があったり、ストライプや小紋のような定番柄でも、配色や小紋の柄に遊び心がある。
ありそうで無いネクタイで、大人っぽいさりげない小洒落感がある。
BEAUTY & YOUTH (ビューティー&ユース)
・価格:普通
・ターゲット層:20代〜30代前半
・アローズの別ライン。メインラインよりも若年層向けに、流行をより取り入れたアイテムを扱っている。
メインラインよりも価格が安い分、質は下がるが、ビームスと同程度。
・ビームスの一番の競合ショップ。
価格、ターゲット層、テイスト、店舗の場所、知名度等が似通っている。
ビームスはカジュアル路線なのに対し、ビューティー&ユースはカジュアル感はやや抑えめで、すっきりとしたシルエットでやや大人っぽさがある。
ビームスと並び、大学生からの支持は厚い。
・接客:メインラインには劣るものの、同価格帯の中では一番良い。
green label relaxing (グリーンレーベルリラクシング)
・価格:やや安い
・ターゲット層:20代〜40代前半
・アローズの別ライン。
メインラインが買えない高めの年齢層に向けて、安価に良質なアイテムを提供するのが元のコンセプトだが、
価格帯が低めなこともあり、20代がメイン客層になっているのが実態。
・メインライン、ビューティー&ユースに比べると品質は落ちるが、
やり過ぎない程度にデザインが入っていたり、地味過ぎない普通っぽさが普段使いしやすい。
SHIPS (シップス)
・価格:やや高い
・ターゲット層:20代中盤〜40代
・接客:アイテムの価格帯の割には高くはない。
提案力、知識、言葉遣い、空気の読み方等、やや低めの価格帯のショップと同レベル。
・綺麗めカジュアルに向いたアイテムを多く揃えている。シンプルすぎず奇抜すぎず、バランスが良い。
ただ、初心者に迎合するようなデザイン、柄が多く、ファッション好きからすると面白くない服が多い。
・そこそこの予算はあるファッション初心者にとって、アローズと並んでアイテム選びで失敗しにくいショップ。
・ビームス、アローズ同様にアメリカ革靴メーカーのAldenの取り扱いがあり、格を保っている。
・雑誌ファインボーイズを大人っぽくした感じ。
URBAN RESEARCH (アーバンリサーチ)
・価格:普通
・ターゲット層:20代〜30代中盤
・アーバンと名が付く通り、都会的な色遣い(鮮やかな色、黒、白)、テイストのアイテムが多い。
アイテム自体が都会的なため、初心者が使っても野暮ったくなりにくい。
・シルエット、形状が独特なアイテムもあり、少し個性を出したい大学生からも支持されている印象。
・DENIMADEというオリジナルジーンズが質が良く日本製で、コスパが高い。
URBAN RESEARCH DOORS (アーバンリサーチ ドアーズ)
・価格:やや安い
・ターゲット層:20代〜40代前半
・アーバンリサーチの別ラインで、メインラインよりも若干安い。
・メインラインは都会的で尖った印象に対して、ドアーズはナチュラル、オーガニック、アウトドアと言ったキーワードが似合うショップ。
・アウトドアと言うと野暮ったいイメージもあるが、ドアーズはアーバンの名が付いているだけあって、
アウトドア、ナチュラルスタイルをすっきりと都会風にしたアイテムを提案している。
・メインラインほど若々しいデザインも少なく、流行にも乗りすぎないアイテムが多いため、幅広い年齢の人が着られる。
・Bshopのアイテムで固めたいが、予算が足りない場合に使うと上手く馴染んでくれる。
Bshop (ビショップ)
・価格:やや高い
・ターゲット層:20代中盤〜40代
・大手セレクトショップはオリジナル商品が半分以上を占めることも多いが、Bshopはほぼ全てがセレクト品。
そのため、安価な商品が少ない。
・シンプルで良質なアイテムをセレクトしている。流行に左右されにくく、何年もヘビロテ出来るアイテムが多い。
・スタンダード〜ややゆったり目の自然で普通すぎるシルエット、かつ無地が多いため、着こなす難易度は他ショップのアイテムよりも高め。
やや高めの価格も相まって、お洒落好きをターゲットにしている。
・日本風に解釈したフレンチカジュアルというイメージ。
細身は少ないが、ナチュラルですっきりしたカジュアル。綺麗な色のアイテムが多い。
ORCIVAL、DANTONの取り扱いが豊富。
TOMORROWLAND (トゥモローランド)
・価格:高い
・アローズを更に少し高価にし、モードっぽくした感じ。
・ディテール、色の切り替え、生地の表情等、どこかに個性的な要素が入っている服が多い。
シンプルでベーシックなアイテムは色がビビットだったりと癖があり、やや派手。
アローズ等、他の大手セレクトショップの大衆ウケ狙いのコンセプトに物足りなさを感じてきた上級者が手を出すショップ。
・「小洒落ている」と「個性的でやり過ぎ」のちょうど境界のような服が多く、
コーデを一歩間違えると途端にダサくなるため、着こなすには相応のセンスが必要。
・他ショップは、各ショップごとにコンセプトが違うはずなのに、人気商品を並べるため、セレクト品が似通る傾向がある。
しかしトゥモローランドはセレクト品の重複がやや少なめで、独自のセレクトが見られる。アイテム一つひとつにこだわりがある。
nano・universe (ナノユニバース)
・価格:やや安い
・ターゲット層:20代〜30代前半
・店内が狭く、ディスプレイが煩雑。キラキラとした内装。
・細身のシルエットが多く、日本風イタリアファッションのイメージ。
・今回紹介したショップの中では、一番チャラさがあるコーディネートを提案しており、ギャル風女子からのウケが良い。
JOURNAL STANDARD (ジャーナルスタンダード)
・価格:普通
・ターゲット層:20代〜30代後半
・ダンディで男らしいアメカジ系のカジュアルファッションに、少しスケーターっぽさをミックスしたスタイルを提案しているイメージ。
コンセプトはかっこいいが、実際の購入者はそのコンセプトに共感した訳ではなく、
提案するコンセプトと購入者のファッション感度に乖離がある印象。
・スニーカーの取り扱いがやや豊富。
EDIFICE (エディフィス)
・価格:やや高い
・ターゲット層:20代中盤〜40代
・フレンチなアイテムが多く、ファッジ系。色はネイビー、黒、白、グレーが多い。スタンダードなシルエットの無地のものが多く、流行を顕著に反映させることは少ない。
そのため、毎年似たような商品を展開している。
何年も着られる汎用性の高い服が多い。
・同じくフレンチ寄りのビショップよりもナチュラル感、ほっこり感は弱め。
・雑誌ファッジ系とシップスの間のような感じで、
フレンチカジュアルを日本の大手セレクトショップ風に解釈したイメージ。
以上です。
私の考えも所々に入った紹介となりましたが、洋服選びの参考になれば幸いです。
ネット上には様々な情報があると思いますので、
自分の足で確かめに行ってみても面白いと思います。
>>セレクトショップオリジナル品(セレオリ)はコスパが悪いのか
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。